『え~マジで…』
芝居仲間の結婚式二次会に招かれた。
ざっくばらんなパーティだと思っていたので
赤シャツにジーパンで参加した。
『え~マジで…』
完璧に失敗だった。
参加者はみ~んなフォーマルなスーツ姿。
考えてみれば、サラリーマン時代だったら、あり得ない選択だと気付く。
社会人じゃなくなっている自分のもの差しにガックリ。
宴は進み、お祝いスピーチの時間。
司会者から、突然の指名。
『え~マジで…』
このセリフを口にした瞬間、的確な表現じゃないことに気づく。
喜びの宴には、もっともっと的確なセリフがあるだろう。
口にするのは喜びや感謝のセリフだったはず。